鉄道トンネルを歩こう！高森湧水トンネル公園

…トンネル掘ったら水が出た

南阿蘇鉄道高森線の終点高森駅から徒歩10分ほどのところに、掘割の水路があり、トンネルの穴がぽっかり空いています。
水路用トンネルにしては珍しい馬蹄形でやたら天井高なのには、ちゃんとした理由があるのです。
これはもともと鉄道用のトンネルで、現在の南阿蘇鉄道は国鉄時代、高森線と呼ばれていました。その高森線と山を越えた宮崎県の高千穂まで伸びていた高千穂線（現在廃線・一部区間は「高千穂あまてらす鉄道」としてスーパーカートによる遊具での運行を実施）を連結する計画により、昭和48年（1973年）に新線工事が始まります。
しかし不運なことに昭和52年（1977年）、この高森トンネルを2,055m掘り進んだところで地下水の水脈にぶち当たり異常出水してしまったせいで、工事を続けられなくなったのです。
鉄道敷設計画自体も白紙に戻されてしまい、結局残ったのは毎分32tもの水が湧くトンネルだけでした。
現在、トンネルの水は高森町の水源となり、入口から550mを一般に公開しています。鍾乳洞でも洞窟でもないため、アドベンチャー的要素は一切ありません。
内部は一年を通じて17度ほどで安定しており、毎年７月には「七夕まつり」、11月中旬～12月には「クリスマスファンタジー」がトンネル内で行われています。
また詳しい歴史については、トンネルの真上にある「湧水館」で学ぶこともできます。

住所	熊本県高森町高森1034-2
電話	0967-62-3331
営業時間	4月～6月、9月・10月　9時～18時 7月・8月　～19時 11月～3月　～17時 湧水館：9時～16時
定休日	なし （※湧水館のみ月曜休館）
料金	大人300円、子供100円 （※湧水館は無料）
その他

画像引用：高森町様 （http://www.town.takamori.kumamoto.jp/kanko/）