鍾乳洞がカフェになった！
沖縄「ガンガラーの谷」

県道17号を挟んで「おきなわワールド」のすぐ反対側に、とっても個性的なスポットが。
東京ドームほどの広さがある「ガンガラーの谷」には、3つの鍾乳洞とトレッキングコースがあります。

敷地の一番手前にあるぽっかり大きな穴が開いた鍾乳洞「サキタリ洞（カニグヮーガマ）」は、「ケイブカフェ」の名のとおり鍾乳洞をそのまま利用したオープンカフェ。このカフェは飲食代金のみで気軽に立ち寄って利用できます。

カフェから奥のエリアは、要予約のツアーコースです。
谷はもともと数十万年前まで鍾乳洞だった場所が崩れてできたもので、現在では亜熱帯の植物が繁茂する森になっています。この森をガイドと同行しながら約1kmほど歩きましょう。

途中には種之子御嶽（さぬぬしーうたき）と呼ばれる聖地があり、いにしえの時代の住民たちが祈りを捧げる場でした。種之子御嶽は「イナグ洞」「イキガ洞」のふたつの鍾乳洞から成り立っています。前者が女性、後者が男性を表しており、安産や子宝などを願う信仰スポットだったのです。

さらに巨大なガジュマルの樹を抜けていくと武芸洞（ぶげいどう）があります。地元民が武道や踊りの練習した場所だったことから、この名が付きました。
ちなみにサキタリ洞（ケイブカフェ）の約2万年前の地層からは、貝殻の装飾品や道具、人骨が見つかっており、武芸洞からも約7千年前の爪形文土器や約3千年前の石棺墓（せっかんぼ）と人骨などが発掘調査によって発見されています。